2012年11月01日
<11月号>第11回「東静岡マル秘プロジェクト」編
今月の特選ネタ
(今回は、電車に乗ってると気になるあの橋です)
先日、復原工事を終え、およそ100年ぶりに完成当初の姿を現した東京駅を見に行ってきました。
(※橋好きはたいてい、レトロ建築好きなのです)
写真や証言のみを頼りに復元されたドーム天井は、その美しさに感動!
建築当時がよみがえった細部の装飾と、現代の改札口が同居する不思議な空間でした。
(東京駅は観光客でいっぱいでした。自分含めて)
そんな東京駅の内部に併設されているのが、東京ステーションギャラリーです。 ⇒≪こちらをクリック≫
アート作品などを展示する「エキナカミュージアム」なんですが、
実はこの建物、内部の壁に、100年前の東京駅のレンガがそのまま使われているんです!
第二次大戦の空襲で焼けた木の部分やススで汚れたレンガ、火災の熱でひしゃげた鉄骨が残る休憩室部分は特にオススメ。
・・・と、そんなことが書かれた案内板を読んでいると・・・
「東京駅の鉄骨は、イギリスのカーネギー社製のものを輸入し使用しています」
の一文が。
熱心な橋マニアの皆さまならピンと来たかと思いますが、
7月号で紹介した安倍川橋も、イギリスから輸入した鉄骨で作られているのです!
残念ながら安倍川橋の鉄骨がカーネギー社製かはわかりませんでしたが、
東京駅の完成が1914年、安倍川橋が1923年ということで、もしかしたら・・・もしかしたら、
東京駅と安倍川橋は「鉄骨兄弟」なのかもしれない・・・
なんてことを考えながら静岡へ帰ってきました(新幹線ではなくバスで)。
・・・という長い前置きはこれくらいにして、さっそく11月号スタートです。
今回は、JR東海道線を使う人なら気になって仕方がなかったであろうあのポイント!
東静岡でずっと工事しているあの橋
です。
静岡市内から清水方面へ向かう時や、グランシップに向かう時・・・いつも気になっていました。
最初は「道路拡張工事かな?」程度にしか思っていなかったのですが・・・どうも違う。
その大規模さから「いったいどんなマル秘プロジェクトが進行中なのか・・・」と固唾を飲んで見守ってきました。
そして!
夏ごろからその全貌が明らかになるにつれ、それはどこからどう見ても
橋
であることが判明。
そう、橋というのは川にだけ架かるものではないのです・・・!
早速、静岡市のホームページを見てみると・・・ありました。
現時点での正式名称は、「東静岡南北幹線橋梁」だそう。
そして、興味深い記述が。
注意してください、太字と※は、僕が書いたのではありません。
市の担当者が書いてくれています。
ローゼ橋の由来まで書いてくれるなんて、橋マニアのツボをよくわかっている担当者さんです。たまらない。
(ちなみに、安倍川橋もローゼ橋です。東静岡南北幹線橋梁とは「ローゼ兄弟」になります)
早速取材に行ってきました。
ただし、現在工事中の橋なので・・・あまり近づきすぎるのはよくありません。
なので、若干遠めの写真ばかりなのはご容赦ください・・・。
それでは、こちら!
(東静岡駅。動く歩道は止まったまま・・・)
(東静岡駅北口、南北自由通路下の自転車置き場から。これ以上は立ち入り禁止でした)
(南口の自由通路下から激写。立札を発見。「通り抜けできません」)
(ここより先は、工事車両が多いため自動車の通り抜けができません。電車が右に見切れてます・・・)
近づくと、その大きさを実感。
この一帯は橋以外にも工事をしています。「東静岡駅周辺土地区画整理事業」の一環とのこと。
現在工事中の北口は橋の近くまではいけませんが、南口はだいぶ開発が進んでいて近づくことができます。
この道路も、ある程度近くまでは自動車も入れます。(左側にグランシップの駐車場があります)
歩道もあるので、安全に注意しながら歩きましょう。いい写真が撮れます!
この辺りの小学生は、ここを通って通学しているのだろうか・・・?
(アーチが美しい。いい仕事してます)
(ちなみにこの辺り、防犯カメラによって安全が守られています)
この橋の全面開通は、平成25年3月の予定。
見る限り、アーチが真ん中に一本だけ、というのはかなり珍しいのではないでしょうか??
どことなく近未来なデザインです。
東静岡は、2013年に大型ショッピングセンターもできる予定です。
ショッピングのついでに、この近未来なローゼ橋を渡ってみるのもいいかもしれません。
静岡ホビーショーのガンダムに代わって、東静岡の新たなシンボル!になるといいですね!
完成後にまた取材したいと思います!!
・・・・・・と、ここで終わってしまっては橋マニアの方に申し訳ありません。
追加でこちらを紹介します。
東静岡駅
そう、実は東静岡駅自体も巨大な橋のような構造をしているのです。
東海道線の線路と道路をまたぐような構造なので、橋げたのようなものをちゃんとあります。
(ある意味巨大な橋、東静岡駅)
(コンクリートの柱が6脚)
(東静岡駅の下から。コンクリートが武骨でいて機能美を追求したデザインを表現しています。すばらしい)
この上に改札や動く歩道がある・・・と考えると不思議な気分になりますね・・・。橋の建築力は偉大です。
【注意】今回の取材に関しては、撮影可能・不可地点を静岡市都市局都市計画部東静岡駅周辺整備課に確認しています。
工事現場や立ち入り禁止区域には絶対に入らないでください!
ではまた次回!
橋情報も待っています!!
次は、貴方の街の橋かもしれません・・・
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